日常と非日常が混在した一ヶ月間

あの日。
平穏な日常が奪われた日。


暇さえあれば考えてしまう被災地の人達の事。
あまりの状況を思うと呆然としてしまって…。
心が立ち往生したまま時が過ぎて行った気がします。
つい先日の出来事のようなのに、もう一ヶ月も時が経ったなんて。


私の周辺でもいろんな話が。
宮城出身の義母の兄弟の家が津波の被害に。
命は助かりました。
友人達は未だ安否もわからないそう。


避難所から九州の実家へ疎開した私の友人。
東北出身の複数のママ友達の話…。
とても他人事ではありません。


大切な家族を失った悲しみ。
仕事の不安。
今後の生活がどうなるのか、メドも付けられない状況。
なんでこんな目に遭わなきゃならないんだって思うでしょう。


どんな言葉をかけても、その辛さを拭うことは難しいかもしれません。
しかし、とても心配しています。
せめて暖かい春が早く来て欲しい、寒さだけでも和らいで欲しいと願うばかりです。


今一番気にかかるのは震災孤児のこと。
以前から「自分の子育てが終わったら里親やってみたいなぁ」なんて、遠い将来の夢があったので
気になってしょうがありません。


横浜もずっと余震が続いています。
今日も揺れました。
私は関東に嫁ぐまで、生まれ育った九州ではたった一度しか地震に遭ったことがありません。
それも、震度1か2ぐらいのレベル。


九州の実家の母から「大丈夫?」とよく聞かれますが、変に心配をかけたくないので
「大丈夫!大丈夫!」と強がってみたり。
「頑張りなさい!」なんて言われても、頑張りようがありません。
ただただ耐えるのみです。


先日の大きな余震には本当に凹みました。
これ以上東北の人達を苦しめないで欲しい。
さすがになんだか腹が立ってきました。


この一ヶ月間、いろいろありました。
いまはかなり商品が戻ってきましたが、スーパーの棚はしばらくガラガラ。
卵、牛乳を買えてラッキー!なんて思った日もありました。


水道水に放射性ヨウ素が検出された日も、普通に水道の水を飲み、料理に使いました。
家に乳児がいたとしても、ミネラルウォーターなんて売り切れでした。
新聞には神奈川の放射線量が毎日掲載されていますが、いつも以上に外遊びしています。


公園で子供達と遊んでいると日常通りでとても平和に感じますが、
余震や放射性物質という非日常な不安も隣り合わせ。
子供はすぐに退屈するので、怖がって家に閉じこもってばかりもいられません。
警戒しつつも、子供に不安を感じさせないよう日常通りの生活をさせなければ。
戦時中のお母さんもこんな感じだったのかな〜なんて思います。


先日、スーパーに行ったら茨城県産のレタスが一個100円切っていました。
なんという価格下落!
これが風評被害
もちろん買いました。


私は地震後オロオロしていましたが、主人はいたって冷静。
「ポポポポーン!」と子供の笑顔だけが気持ちを和らげてくれた一ヶ月間。
気がつけば横浜は桜の季節になっていました。


何事も無く人生を平々凡々と終えられる人って少ないんだろうなと以前から感じています。
私自身の周りにも色々とありました。
今まで出会ってきた人達も、いろんな苦しみ、悲しみを抱えている人が多くいます。
なぜそんな辛い事が!?という経験をした人達もいます。
あまりの若さで天に召された人達もいます。
災難って、何も悪い事をしていない人のところに突然やってくるものですね。


みな口に出さないだけで、実はいろんな苦悩を抱えている人が多いんですよね。
不思議とそんな辛い経験を乗り越えた人は、とても優しく素敵な人達ばかり。


今回の地震でとても辛い状況に置かれている被災地の子供達。
きっと強く優しい大人に成長してくれるだろうと期待しています。


私もあまり凹んでばかりじゃ駄目ですね。
とてもブログ更新する気分では無い1ヶ月間でしたが、気持ちを新たに前向きにならねば!